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日記522


電車内で座るときはなるべくまわりを見渡して、すきあらば譲るようにしています。親切は体にいいから。近年では科学的に根拠付けられていることらしい。『「親切」は驚くほど体にいい!』という本もあります。デイビッド・ハミルトンというひとが著した。驚くほど、らしいです。当事者だけではなく、他人の親切を見ていた第三者も気分がよくなるらしい。すごい。というわけでわたしは席を譲ります。

しかし先日、電車で座っているとき、一見とくに変わったところはない若い女性がわたしの前に立っていて、ようすをちらっと見たのですが、うーんべつに譲る必要はなさそうかなーと思い、そのままでいたところ、わたしのとなりに座っていた年配の女性が「妊婦さんですか?」と立っている若い女性に話しかけて席を譲っており、おどろきました。まじかよ。妊婦さんだったのです。

その鋭さ。おなかはまったく出ていなかったし、服装はすこしゆったりめだったけど、おそらく手がかりは服装くらいで、あとは妊婦らしく見える部分はなかったと思う……。わたしのようなボンクラ男には及びもつかない、女性としての人生経験でやしなわれた観察眼が働いたのでしょう。恐れ入ります。と同時にすばらしくも感じ、どんどんわたしも健康になっていく気がしたよ。親切の威力。むだに健康にされてしまう。そこまで健康じゃなくてもいいのに。個人的には、ちょっぴり不健康くらいがちょうどいいのに。期せずしてめっちゃ健康になってしまいました。

そのあと、わたしも子連れのお母さんに席を譲って、さらに健康になりました。健康が過ぎて死ぬんじゃないかというくらい。酸素がおいしすぎて過呼吸になりそうだった。子連れはわかりやすいからいい。譲るなら早いもの勝ちです。ちいさなかわいらしい赤ちゃんを抱いていて、見た感じ3ミリくらいのサイズだったから、油断すると見落とすところでしたが、初期の妊婦さんよりはわかりやすい。ベイビーが外に出ているからね。力士の千代丸みたいな赤ちゃんでした。ドリフのメンバーで例えるならいかりや長介あたり。クレイジーキャッツでいうと谷啓かな。たけし軍団だと、ダンカンさん。ダチョウ倶楽部でいうと、上島竜兵。とみせかけて肥後さん。みたいな赤ちゃん。

「体にいい」と言っても、電車で席を譲るのは、趣味とその場のノリですから、わたしも頑なに座っているときだってあるし、場合によっては譲らなくてもいいとは思います。マナーだのルールだのと言って、押し付けがましくはしたくありません。義務みたいになっちゃうと、うかうか座っていられない。それは不健康です。わたしはどこまでもわたしの健康に都合がいい態度で臨みます。わたしの健康が第一!

判断の基準は、趣味と健康とノリ。
そこにあるグルーヴをつかまえて。


忘れないように書いておくこと。彫刻家、田島享央己さんの作品を観に、日本橋三越へ行ってこようと思います。本館6階、アートスクエアで4月11日~24日まで開催されている彫刻アニマルパーク。いつ行こうかな。

たしか3月の始めごろtwitterで田島先生の彫刻を知って、さらにはブログも熟読し、ああこのひとが好きだと感じて、すぐにでも結婚を申し込もうとするも既婚者で、というかわたしにもいちおうあの、お付き合いしている方がいるので、その前に同性だし、現状のこの社会の制度や倫理観に従うのなら、クリアすべきハードルがとてつもないチョモランマ級だからもう、全方位からダメだとあきらめざるを得なくて、じゃあせめてこの目で作品を観たいということで、日本橋三越へ行きます。

twitterでいくつか勝手にレビューを書いていました。










これからも勝手にtwitterでレビューを書いていきます。たぶん。気が向いたら。田島先生の彫刻作品とブログを拝見していると、どこか話が通じそうな感じがして、あたしたち、お似合いじゃないかしら?と一方的に思って僭越にも勝手に始めた一方的なレビューです。僭越です。

冗談が通じそうなひとになら、積極的に話しかけたいと思う。冗談の中にある微量の真実まで通じてくれそうな人物なら、なおのこと。適当なことばっか言ってると、怒るひといるから……。ごめんなさい。ぜんぶ適当です。じぶんが生きていることなんか、くそくだらないジョークだと思っているので、わたしはユーモアの心得がすこしでいいからあるひととしか、話せないな、と思う。どこを見ても、世界はくそくだらないと思う。それがうれしいと思う。そのくそくだらなさと、まじめに格闘したいと思う。

ともかく日本橋三越へ行きます。24日までね。
備忘メモでした。

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