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日記548


このイカした蛾のたたずまいはなんだ。
なんだコラ。チミ。小一時間、説教したくなります。

が、その前に謝罪をひとつ。きのうの記事中、菊地恵理子さんの「地」が「池」になっておりました。すみません。すべて訂正済みです。菊地さんと菊池さんの問題は、きのこの山とたけのこの里の問題とおなじくらいセンシティブなので細心の注意を払う必要があります。へたしたら血を見ます。戦争の引き金になります。内戦が起こります。大量の火薬が埋まっている一帯なのです。

そして蛾です。このフォルム、なんでこんなにかっこいいんだろう。ため息が出る。頭の真ん中にあるラインもいい。おしゃれ坊主みたいな。エグザイルにいてもおかしくないレベル。というか、いたんじゃないか。元エグザイルメンバーなんじゃないか。はぐれエグザイル。焼けて色褪せた古紙のような翅の色味も、すばらしい。目の醒めるような美しさはないけれど、渋い。ずっと見ていられる、いい渋み。いいなー。わたしもこういう生き物になりたかった。二足歩行なんかもう飽き飽きなんだよ。脚が六本にならないかなー。かなりキモくなりそうだけど。わたしは哺乳類。あなたのようにはなれない。そのイケてるたたずまいはなんだ。以上。

きょう、スーパーで拾ったこどものことば。「サラダスティックなのに、どうしてママはカニカマってよぶの?」。小学生くらいの女の子。なんだろう、商標の問題ですかな。たしかにそこにあった商品名はサラダスティック。正しいことをおっしゃるお子さんだと思いました。親に盲従しない。ちゃんとちいさな疑問でも口に出せるし、お母さんもちゃんとなにごとかをこたえていた。風通しのよい親子の関係を築けているのだなーと、この一瞬の光景だけでもわかります。聡明な子です。

「カニカマ」というものの由来は諸説あるそう。なぜカニが採用されたのか。日本人の食生活にとっての「カニ」の位置付けも関係してくるでしょう。この国の食文化におけるカニとはなにか。カニの地位について。どうやってカニは、にせものが売られるほどのスターダムにのし上がったのか。カニのくせに!

カニって、わたしはブランド的な価値しかなくて、じっさいそんなにおいしくないと思う。これは何年も前から主張しつづけているが、だれからも同意が得られないことのひとつだ。おいしさの価値は、はっきりいってゼロです。わたしにとってはない。そのカニがどうして、なんであんな横歩きのダサいやつらが売れるんだ。わたしのほうが縦横に二足歩行できるし、垂直跳びや三段跳びまでできるし、うれしいときにはカズダンスも踊れる。カニよりコミュニケーション能力あるし、水中じゃなくても生きていられるし、カニよりよほど社会性はあるはずだ。わたしのほうがもっと売れてもいいはずなのに!ムキィー!仕事をくれ。

カニカマの呼称に対するこどもの問いは、無限に深いです。日本社会が抱える闇のひとつだと思います。

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