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日記562


これは捨てようと思った墓場の写真です。
上げるものがほかにないからサルベージ。

「性欲が薄い」ときのう書きましたが、これはあくまで肉体的な性欲が薄い、という意味です。エロスは、まるで放射性物質のようにいたるところに存在します。わたしにとっては、文章とか音楽とかもエロい。だいたいのものはエロスを孕んでいると思う。写真はすべて、道端のゴミでもエロいなーと思って撮る。なまめかしいもの。日常の至るところにエロがある。官能がある。その意味では、わたしはドスケベです。 早い話がフロイトの汎性説です。ただ「肉体的なつながり」となると感性が働かない。

食欲もきっと、いたるところに薄く広くあるものだと思います。これは、水木しげるの「万物は食べられる」という発言に基づいた考え方です。その通り万物は食べられるし、食欲を満たす方法は、食べ物を口の中に入れて飲み込むだけではない。

視覚的に満たされることもある。嗅覚で満たされることもある。話を聴いて味わうこともできる。食べ物のさわり心地も重要だ。指でも舌でも。食欲も五感を使ってすくいとり、ありありと感覚すれば、あらゆる端緒から満足を得られるもの。と思う。「いや、口に入れて飲まなアカンやろ!」というひともいると思うけれども。

わたしにとって、睡眠欲だけは、それ自体に満足を求めないと決して満たされぬもの。視覚的に睡眠欲を満たすことはできない。味覚でもできない。触覚でも嗅覚でも聴覚でも。眠るしか方法がない。眠るしかないんだ。眠りたい。

だからわたしは、三大欲求の中では、睡眠一筋なのです。睡眠欲にだけは一途に忠実なのです。眠ることは眠ることでしか満たされない。あなたは、ほかの何にも代えがたいから。愛してる。





図書館に、速記法の本が新着として置いてあって、「これはやばいひとがつくったやつやな」とひと目で直感的に思いました。そういう本はすぐにわかります。本から発される波長というか、そのたたずまいから電波が受信できるのです。超能力みたいですが、本に触れる機会が多い人はみなさんきっと経験と勘でわかります。

著者の名前をあとから検索してみると、思ったとおりの感じの御方でありました。佐藤行俊という御方。日本のガンジーだそうです。というか、なんでこの御方の本が図書館にあるのか。どういう経緯から仕入れるに至ったのか。謎です。ちょっと図書館員さんに聞いてみればよかったかな。事情がわかるひとは限られているだろうから、ご迷惑かな。

本の内容もよくわからない、illでdopeな感じでした。そう見えるのは、わたしが速記法に詳しくないせいもあるのでしょう。じぶんの無知を棚に上げてはいけません。

ちゃんと製本はされているものの、ひらくと基本的に手書きのコピーそのまんまという、あたたかみのあるスタイルでした。いいと思います。昨今、うしなわれつつある手紙感覚。このつくりは狙ってわざとですね。胸キュンです。

しらんけど。

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