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日記575


鎌倉、由比ヶ浜の海岸です。
曇り空、この写真の時間は夕刻。
闇がふるころ。

数日前に会話の過程で気がついたこと。わたしは、お持ち帰りをしているみたいです。「お持ち帰り」というと、いやらしい意味を読みこむ向きもおありでしょうが、そのような意味はございません。ごめんなさい。エロサイトかと思って意気揚々とひらいたら、気難しい青年がうだうだとわけのわからない冗長な文章をつらねているだけのブログでごめんなさい。いつも添えている、いい感じの写真は免罪符です。写真がなければ、ここには暗くて丸い精神世界しかない。横文字でいえばブラックホールです。

しかしですよ、エロサイトなんか見ている暇があったら、坐禅でも組んで、ご自身の卑しさを省みたほうがよろしいかと思います。わたしはいつも坐禅で精神統一を図りながらこれを書いています。うそです。ほんとうは、椅子に浅く腰掛け鼻くそをほじりながら白目をむき黙々と書いています。調子のいいときには、5分に1回ほどパンダの赤ちゃんによく似た奇妙な鳴き声を発しつつ……。

それはともかく、お持ち帰りです。テイクアウトです。「デリバリー」と言いまちがえることがよくあり、よく恥をかきます。エレベーターとエスカレーターもよく言いまちがえます。紛らわしすぎです。特殊なところでは、フリオ・イグレシアスとセルジオ・メンデスを言いまちがえます。でもフリオ・イグレシアスもセルジオ・メンデスも日常での出現率は4年に1回くらいなので、大丈夫です。

そんなドジなわたしでも、双子のタレント、三倉茉奈と三倉佳奈は即座に見分けられます。ズバリ、左目の下のホクロが目印です。ホクロのあるほうが、佳奈さん。このホクロの存在が佳奈さんを明証しているのです。左目の下のホクロが三倉佳奈さんの本体であり、左目の下に三倉佳奈という存在がぎゅぎゅっと凝縮されているのだと断言しても過言ではありません。

左目の下のホクロがなくなれば、ふたりとも三倉茉奈です。マナカナではなく、マナマナになります。いっそのこと、ひとつのマナになります。三倉茉奈さんは、じつはこの統一を生まれた直後から狙っているのですが、しかし、佳奈さんは生まれつきホクロの周辺に核弾頭を配備しているため手が出せません。

すなわち、マナカナの仲睦まじさは核の抑止力によって築かれたものなのです。だれが祖国をふたつに分けてしまったの?という感じです。想いは遥か。朝鮮半島情勢よりも複雑な関係です。人間と人間との差異を埋めることはむずかしい。たとえ双子であれ。マナカナ統一というマナの夢は、きっと遠く遥かな叶わぬ幻想。不可能。それがわかっているからこそ、お互いを尊重しながら活躍をつづけているのでしょう。いざというときの核弾頭は保持しつつも。

ホクロで見分けるマナカナのちがい、それから昨今のマナカナ情勢、これさえ押さえておけば、ほかの取りちがえはすべてチャラになりますから、わたしは大丈夫なのです。うーむ……。それにしても、どこをとっても全方位に失礼なことを書いています。

ええっと。

ともかく、お持ち帰りです(2回目)。どういうことかというと、対人関係においてわたしは、複数人と共に過ごすその場では、たとえ気まずい雰囲気でも一貫してヘラヘラと、アホみたいにのらりくらりとしているわけですが、ひとりになったその瞬間から、持ち帰った包みをそっと開くように、会話の内容を反芻して、なんだかんだと考えをめぐらせ始めるのです。

他人から受けることばやリアクションは、すべて「お持ち帰り用」として受け取っているようです。その場で即座に反応できるまじめなことは、ないと思う。問い詰められても、留保をつける。できるだけ誠実に時間をもらう。短絡はしたくない。焦ってしまうと、いけない。ことば足らずの、まずいことを言いがちになる。だからひとりの時間に持ち帰って、ゆっくりと、息の長いことばを返したい。そう思う。

そのせいで、会話をしているときの印象と、文章の印象とでは、差ができてしまうのかもしれない。単純に、時間のかけ方のちがい。シンプルに言ってしまえば、それだけ。どちらか片方しか知らないひとからは、「ヘラヘラと反応の薄いしょーもないやつ」という印象をもたれるか、「なんか気難しそうなやつ」という印象をもたれるか、極端にわかれてしまいそう。

ああ。鎌倉に行ったときのことを書くつもりでしたが、きょうは時間がなくなりました。後日にまわす。横道に逸れすぎ。わたしの時間の使い方、すべてに共通している。いちいち横道に逸れすぎ。それをじぶんに許しすぎ。とにかく好き勝手な方向へと逸れすぎ。なんにでも興味がある。分岐点がいくつもある。まさに無軌道な生き方。散漫な道行き。無軌道を地で行く。



コメント

anna さんのコメント…
鎌倉、由比ヶ浜には、子供の頃1度だけ行ったことがあります。
夕刻の「闇がふるころ」って表現は素敵ですね。
因みに、私もエレベーターとエスカレーターの区別がいいかげんです。
nagata_tetsurou さんの投稿…
「夜がきて 街に闇がふるよ」という歌詞から始まるtofubeatsの曲が浮かんだのでそれを書きました。『朝が来るまで終わることのないダンスを』という曲です。
この日は、朝まで友人といたこともあり。

https://www.youtube.com/watch?v=WexkMxIzqwo

↑これです。
鎌倉はいいところですね。
海って大きくてこわいけれど、どこもなぜか懐かしい。

エレベーターとエスカレーターも、マナカナと同じ双子なので、区別がつかなくとも仕方がないことです。同じ羊水の中であたためられて生まれたのです。