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日記767




ヒップホップグループ、舐達麻のG-PLANTSとDELTA9KIDが大麻所持容疑で逮捕されたという。もうひとりのメンバー、BAD SAI KUSHはセーフ。twitterでは「まさか、あの舐達麻が大麻なんて!」みたいなネタが飛び交っていた。知っている人にとって、舐達麻と大麻はあたりまえに紐づく。名前からして「達磨」ではなく「達麻」だ。逮捕に意外性はない。






甘くやわらかいサウンドに非合法で叙情的なリリック。

初対面の人と、この曲をつうじて仲良くなった思い出がある。「1の位 10の位 100の位 さらにFLY」といっしょに笑いながら歌った。舐達麻には熱狂的なファンが多い。わたしは「一部で流行っているので勉強のつもりで聴いた」くらいのニワカリスナーだけれど、思わぬつながりをつくってくれたことには感謝している。

きっと「非合法な彼らのスタイルを許容できる者同士」って部分で心理的な距離が一気に縮まったのだと思う。そこまで受容してるんだ、と。わたしの場合、社会的には褒められたものではない部分でつながれる人とは関係が長くつづく。

不良っぽい人のほうが接しやすい。もしくは脛に傷のある人。隅に追いやられがちな人。フランスの作家、セリーヌが『またの日の夢物語』に書いた献辞が好きだ。





4月16日(金)


「汗くさいっすけど、どうぞ~」と機嫌よく靴を脱ぐ青年がいた。職務質問の現場だった。青年の服装は全身ダボダボの、いわゆるB系ファッション。それを警察官3人組が靴の中まで確認していた。何かを探しているようだった。通り過ぎた後ろで「靴下も!?」という素っ頓狂な声が聞こえた。そこまでして、何も出なかったらどうするのだろう。お詫びにピーポくんのぬいぐるみくらいあげてほしい。

 

きょうの電車のなか。『小規模マンション大規模修繕のカラクリ』(セルバ出版)という本を手にしたおじさんが座席でウトウトしていた。そのとなりでは京都国立近代美術館のバッグを持った40代前半くらいの男性が本を読んでいた。すこし距離があったので、なんの本かはわからなかった。くやしい。分厚くて小難しそうな単行本だった。





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