きのうの記事のさいごに名前を出したジャン・アンビュルジェの息子は、シンガーソングライターのミシェル・ベルジェ。フレンチ・ポップスがお好きな方はご存知かもしれない。
そして、ミシェル・ベルジェの配偶者はフランス・ギャル。こちらも歌手で、代表曲は「Poupée de cire, poupée de son」。これなら、誰でも聴いたことがあるだろう。
邦題は「夢見るシャンソン人形」。
『科学者たちのポール・ヴァレリー』から「夢見るシャンソン人形」につながる。意外な抜け道があるものです。こんなふうに名前をたどる人はどのくらいいるのだろう。逆に、「夢見るシャンソン人形」からたどってジャン・アンビュルジェの論文に至る人もいるのかもしれない。いたら素敵。
「Poupée de cire ~」のカバーは無数にある。わたしは、WIZOというドイツのバンドによるカバーが好き。
十代のころよく聴いてた。なつかしい。
元気になる。
「元気?」ってのは、こども部屋をノックするような問いかけなのかも。成人後も残る、心のこども部屋。おとなはそんなに元気がない。「元気のなさ」がおとなの定義といっても過言ではないくらい。
たとえるなら、ミュージックステーションのタモリ。あの感じ。あれが仕事をするおとなの姿。タモリ倶楽部では、すこしこどもっぽくなる。つまり、元気になる。元気な人は、こどもっぽい。
おとなになると、人は心のこども部屋に元気をしまいこむ。おとなだからね。中には、こども部屋ごと取っ払ってしまう人もいるかもしれない。その場合、元気はどこへいくのだろう。行き場を失って暴発する。そんなこともありそう。
元気をしまう、こども部屋を保っておきたい。遊ぶとき、自由に取り出せるように。
カバーを検索していたら、元気なおとなを見つけた。心のこども部屋から半裸で飛び出してきた格好のおじさん。いや、ほぼ全裸か。Opium Du Peupleというフランスのバンド。両サイドの女性もかっこいい。うん。なんてかっこいいんだ。こんなパフォーマンスに、こども心をくすぐられる。こども部屋同士がつながるような。めっけもんって感じ。
コメント
「夢見るシャンソン人形」はロックと相性がいい気がします。ガシガシ刻みやすい。裸のおじさんとも相性がいいです。裸で人前に出るおじさんは全員、夢見がちですから。