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日記872

 

12月24日(金)

知り合いから、「神のご加護がありますように」というメッセージを受け取った。クリスマスらしいクリスマスだった。これ以外に「らしさ」は味わっていないけれど、これだけでお釣りがくる。定型句でも、日本人同士のあいだではたぶんめずらしい。

街頭で、LUSHの袋を提げて歩く若い男性を見た。プレゼントだろうか。ケーキをぶら提げている人もちらほら見かけた。チキン屋も賑わっていた。街のようすも「らしさ」と言えば「らしさ」か。マライアは連日、歌っていた。陽射しのあたたかい金曜日だった。

自分は何もしていない。受けとったクリスマスが手に余っている。もらってばかりでは気が咎める。なんとなく、JUDY AND MARYの「イロトリドリノセカイ」を思い出す。「白と黒の記憶もいつか落ち葉に満たされ/神のお気に召されるように」。ふつうに、しぜんに、神について話したいとときどき思う。無防備にひたすら。

いま雨が降っている。地域によっては、夜更け過ぎに雪へと変わるらしい。明日は施設で暮らす祖母と面会。朝早い。いつも、忘れることを思い出すようにことばを交わす。帰りにケーキと、花を買おう。路面が凍結していないといい。神のご加護がありますように。あなたにも。 

 

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